数年振りにセレブのマダムから突然連絡が来た。
たまにお元気かなと気になってはいたけど、何せ超絶多忙な方なので、連絡するのも憚られるため想うだけで収めていた。
会わないうちにマダムの学生だったお嬢さんも結婚し、お子さんも生まれたのだそうで、時間の流れの早さを痛感した。
すかさずマダムが「まさか、まだ結婚してないとかではないわよね?!!」と尋ねてきた。
ええ。何んにも変わらず、一人でいます。
即答すると、「えええ?!何年経っているのよ?!」と呆れられた。
呆れられ、物凄い勢いで、今後のビジョンや人生にとっての結婚の必要性などをとつとつと説かれ、終いにお嬢さんが利用した、とてもちゃんとした結婚相談所を紹介されて、お見合いにベストだと言われている写真館の推薦までされてしまった。
このコロナの騒動で、やっぱり一人が好きだなあ、ひとりでいいかもな、と確信したばかりなのに、ちょっと説得されかけている私って……。T T
何も考えず、マダムの敷いたベルトコンベアに乗ってみてもいいのかもしれない、とも思い始めている。そういうことをじっくり考えるのが面倒くさいというのもある。
隠遁生活に、急なゲストの訪問で、ブレている。ブレまくっている。