はーーー。
面白かった…。
久しぶりにちゃんとした読書をした。
世間から1年遅れで読みましたよ!
『同志少女よ、敵を撃て』
半年くらい前に、母や妹、姪までもが夢中になった!と聞いていた作品。
勉強を終えたら最初に読もう!と思って買っておいた。
試験を終えてからすぐ読み始め、
通勤と昼休みも費やし、読み終えた。
はぁ~。ほんっとにこれ、デビュー作なんですか?!と驚くべき筆力、完成度の高さ。
第二次世界大戦渦、ソビエトの女性スナイパーを主人公にした臨場感あふれる壮大な物語であった。
牧歌的な匂いから始まったと思ったら、恐ろしい勢いで物語の中へ惹き込まれてしまった。セラフィマはどうなるんだ…、イリーナは…、と気になって気になって、仕事が手に着かなかった。300頁を過ぎたあたりから、止めどなく涙が流れていた。後半に至っては、自宅での読書で良かった。通勤だったらとんでもない怪しい中年泣き女としてSNSへあげられてしまうことだった笑。
第二次世界大戦時の話であるが、同じようなことが、今、同じ土地で行われていると思うと、恐ろしく、やるせない気持ちでいっぱいになる。戦争、敵、味方、子供、女、正義や大儀。すべては自分たちの都合良く解釈し、都合良く処理される。戦争は何も残さない。これほど無意味なものはない。何百年、愚かなことを繰り返せば気が済むのだろう。いい加減に目を覚ませ。
とても面白かったけど、ほんとうに、考えさせられる物語だった。