今年初めての、登山に行ってきた。
場所は、茨城県と福島県の県境に位置する八溝山(やみぞさん)。
昨年の鹿島槍でお世話になった女性ガイドの方が案内されると知ったので、その人会いたさで参加してきた。
その日は結構な人数が参加しており。しかも、札幌や愛知から、わざわざ前泊して参加される方もいて、「こんなマイナーなお山になぜ?」と思っていたら、理由がわかった。
周りの方々の会話を聞いていたら、すでに百名山はとっくに終わり、二百、三百名山に挑戦されている方々が大半だった。故にみな健脚の猛者。
八溝山(1021m)は、茨城県の最高峰。名前の通り、八つの谷に分かれた山様から、弘法大師空海が命名したと伝えられており、古来より信仰の山とされている。〇〇山(さん)、と読む山は、全て信仰の山。そして、山に流れる湧水群はかの、水戸黄門で有名な水戸光圀が、「金性水」、「鉄水」、「龍毛水」、「白毛水」、「銀性水」の五水を命名し、八溝五水と呼ばれ、環境省の日本名水百選にも選ばれている。特に、光圀公が賞味した「金性水」が有名で、且つ一番美味しいと言われている。
車で日輪寺の駐車場まで行き、そこからスタート。
だだだっと「日輪寺入口」まで下る。
ブナや、鈴竹の中をてくてく進む。
そこから、旧参道入り口まで林道を登り進む。
20分くらいすると、「妙見菩薩」。
大きな岩があるのだが、風化なのか、崩れたのか、菩薩の姿は確認できなかった。「金性水」まで100m。
竹の中からちょろちょろちょろと出ている。
東日本大震災の影響で、水脈が変わってしまったらしく、出が悪くなってしまったそうだ。
味見をしたが、気持ち甘めのお水だった。
そこからちょっとまた登ると、「鉄水」
恐らく、鉄が多めの赤いお水だったのではないだろうか。こちらは枯れていた。きっとどこか近くの地下には水が溜まっているとのことだ。
ここからちょっと道が外れて右に進むと、「龍毛水」。
こちらも水場は枯れているようだが、よーく目を凝らすと、奥のようで、岩を這うように、水が染み出ていたので、枯れていない。けど、飲むことはできない。
元来た道に戻り、また登ると車道に出る。
そこからちょっと林道を下ると、「白毛水」。
ちょろちょろの水をおじいちゃんが汲んでいた。
車道に戻り、そこから八溝山山頂を目指して一気に登る。
あら。お馬さんがお出迎え。白馬は、日乞いのための捧げ物なのよね。馬と神仏は繋がりが深いなあ。絵馬も同じく。
隣には、八溝山峰神社の鳥居。
ここの階段を登りきると。
はい。頂上。
一等三角点。
頂上で、お弁当を食べて、別ルートで下山。
最後の1つの「銀性水」。
こちらも残念ながら、枯れているね。
このまま林道をひたすら降りて降りて、
ゴールの日輪寺に到着。
坂東三十三観音の一つだそうで、由緒正しきお寺。
トータル、3時間くらいの短い登山だったが、
今年の登り初め、としてはいいお山だったのじゃないかなと思う。
次はどこに行こうかなあ。