つい最近まで、我が家で暮らす者がいた。
黒いクモ。別名、アダンソンハエトリクモ。
ちょっと前に、外出から戻ると、玄関の天井をうろうろ徘徊していたのだ。
このクモは人間には害がなく、むしろコバエなどを食べてくれるようないいクモなのだ。しかも、クモは幸運の証だそうなので、殺生するなどトンでもない。イコール、自由に暮らしてもらっていた。
毎日、私が勉強していたり、テレビを見ていたりすると、視界の端に入ってくる(私の様子を見にくる)ので、ミッキーと呼んでいた。(私はクモの名前は子供の頃からミッキーで統一している)
いつの間にか、ミッキーが話し相手のようになっていたのだが、
昨日の朝、エアコンから窓周りをうろうろしている姿をみたので、もしかして、お外へ行きたいのかしら?と思いながら外出から戻ると、ミッキーの姿はなかった。
しばらく探してみたのだけど気配もないので、恐らく出ていかれてしまったらしい。
ただのクモなんだけど、一時は親しくお話していた(こっちが勝手にw)相棒を失うのは、ちょっぴり寂しいものだ。
彼女とか、奥さんが出て行っちゃった男の100万分の1くらいの気持ちが分かった気がする笑。
でも大丈夫。じつは月に2,3度しか姿を現さないけど、白い足長クモのミッキーもどこかにいるので、登場を待とうと思う。