40を過ぎて、物欲というものが減ってきた。
最近は、洋服や靴もほとんど買っていない。
太ったので、着られなくなった服の代打を用意したり、
壊れたのでカバンや靴を買う程度。あったものを取り替えるくらいだろうか。
物もあまり買わなくなったし、節約できていいじゃないかとご機嫌だったところ、久しぶりに調達する羽目になった。
何かと言うと、ジュエリーケース。
パールのネックレス用のケースである。
ジュエリーケースって、外側が合皮でできている物が多い。
合皮…。
私は大嫌いな素材なのだ。
世間では最近、動物保護の意味合いを含めて、一流ブランドでも合皮を使用したお洋服が流行っているけど。これは全然、エコでも動物保護でもないと思う。
合皮って、10年以上経てば、必ず劣化して、最後はベットベトに溶けるのだ。
洋服やカバンであった場合は、溶けた素材が他の服にもくっついて、それさえも駄目にしてしまう(洗っても落ちない)。結局行きつく先は廃棄なのだ。一方、本革は、手入れ次第で一生使える。そして丈夫。しかも、革を得るために動物を殺しているわけではなく、畜産の副産物として利用されることが多い。どちらがエコですか?動物保護?じゃあ肉食べないんですか?日本画(日本画の岩絵の具には膠が欠かせない)見ないのですか(じゃあ、若冲も光琳も、観に行くなよ)?笑わせんな、と言いたくなる。
話は戻るが、結局20年くらい経ったパールのジュエリーケースが、いつの間にかべっとべとに溶けていたのだorz。
もうどうしようもないので、新しい物を買うしかなかった。
今度は、外側はビロード素材の物にした。ベトベトさん、さようなら。
久しぶりに合皮問題にイライラさせられた。