つい先日の話。
「ピーンコーン ピーンコン…」
隣の部屋から聞こえてくる怪しげな音。
「ピーンコーン ピーンコーン…」
「ピーンコーン ピーンコーン…」
「ピーンコーン ピーンコーン…!!!火事です。近隣で火事が発生しました!ただちに非難してください!」
あああ。私の部屋まで鳴りだした。目の前の警報機のモニター画面に火がぼうぼう燃えている絵が点滅しだした。
原因は、恐らく隣の部屋の警報機の誤作動。念のため、音と、煙と臭いを確認。
99%、誤作動を確信。
やれやれ。ぼやいている間に、マンション中に警報がわんわんと響きだす。
誤作動だって分かっているけど、誰も止めようもなく、仕方がないので
一連の儀式のために、外着に着替えてお外へ出る。
ああ。今日は一日部屋で編物して過ごす予定だったのにな!
この先は、警備会社と、消防署と、警察署の方々が駆けつけて、警報を解除して、該当の部屋の現場検証をして帰る、というストーリー。
が、なんでわかってしまうのだろうか。
私が知っているだけで、3回目なのだ。
以前、2回ほど、4、5人の屈強な男たちが(消防士さんたちが)私の部屋からベランダを越えて、隣の部屋へ飛び込んで行かれたが。
もう、いい加減、私の部屋に入られるのは勘弁してほしい。
なぜなら、本日の私のお部屋は、編物の毛糸が散乱していて、蜘蛛の巣のようだから。
スパイダー女の部屋に、そんなに気軽に4,5人の男性を入れるわけにはいかないのさ!
なので、マンションのエントランスにいれば、必ず隣人の私を探されてしまうので、
今回は、逃げた。というか、隣の人、いるし(なぜか、この家族は出てこないし)。
近所の図書館で、1時間本を読んでマンションに戻る。
隣人は現場検証中のようだが、とりあえず部屋に戻る。
なんて、人騒がせな。
でも、警報機が悪いので、隣人が悪いわけでもない。誰も責められないのが辛いところ。(責めるなら、管理会社だけども。休日なので、仕方ない)
お風呂に入って、寝る支度をして、ベッドに入る。未だに、警報機の音の幻聴がする。
あの音だけは、動機が止まらなくなる。ハラハラさせられる。
はー、早く眠りにつきたい、、、、。zzzz。
となったところで、またもや警報!!!
あれ?幻聴?!
じゃなく、本物の警報。
また?!
今、深夜の1時半なんですけども。
目の前の警報モニターに炎マークが出だしたので、
再びパジャマから外着に着替え、エントランスに出る。
「またですか?!」
「またですよ!」
という住民たちの会話をして、
また同じストーリーを繰り返す。
そして、恐ろしいことに!
おなじことが、このあとまた深夜3時半にも起こったのだ。
三度、同じ行動をして終了。
消防士さんたちが、かわいそうだ。そして、税金の無駄遣い。
警報機を住民たちでなんとかする方法って、ないのかしら。
通常の購入マンションなら、理事とか設置するので、どうにかなりそうだけど。
このあたりが、賃貸マンションの困るところだな。
結局この日は、一睡もできずに出社した。
兎にも角にも、
ここは、油断のならない部屋だ。