1週間、夏休みをもらった後、
なんとか復帰した。
半年前のタイ旅行の時とは違い、昨日の夜は会社に行くのが憂鬱で憂鬱でねぇ!!!
8月31日の小学生の気持ちがよおーくわかった。
というのも、お休み中、またしても会社でトラブルが発生し、通信状況の悪い自宅でなんとか遠隔で仕事をする羽目になっていたからすべてを忘れ去って遊ぶ!とはいかなかったからなのだ。
しかしまあ、仕事もしたけど、7割方は遊んでいて。
実家に戻って再び父が開催した快気祝い(笑)で宴会をしたり、小さい甥っ子と遊んだり、大きい甥っ子と遊んだり、近所に住む関連会社の方と酒を飲んだり、韓国語教室で勉強したりと、ぽつぽつと動いていた。
お休み中に読んだ本は
マリー・ンディアイ『三人の逞しい女』、ケン・リュウ『紙の動物園』。
前者は、この終戦月の8月に読むんじゃなかったなあと思うくらい、重く考えさせられてしまった。文体自体は、フランス文学賞最高峰のゴンクール賞を受賞しただけある、美しくて洗練さた表現力で描かれていた。原文で読んだら、さぞや素晴らしいのだろうなあ~と思う。アフリカ系に出自を持つ移民や難民を当事者として展開する小説を読むのが初めてだったこともあり、彼らの背景や数々の困難について、読み進める毎に己のことのように受け止めてしまうと、もう苦しくて切なくて、世界って何なんだろうなあとやるせなく感じてしまった。後者はいつものごとく、素晴らしいSF短編。こちらも、ケン・リュウを通して、中国や日本というものを普段とは違う角度で見つめるきっかけになった。どちらも人種や民族、差別、戦争、幸せについて暗~く考えてしまった。
小説の中でも、外でも、諍いは絶えず、進歩していないこの世の中、どうなってしまうのでしょう……。一介のちっぽけOLも憂いている。ああ、社会、辛い。