昨日、小説とドラマがダブルで辛いと書いたが、
夜OLから帰宅後、先日曜の「直虎」と韓国ドラマ「麗(月の恋人)」を見た。
ここ数日、哀しい場面や立て続けに人が死に過ぎる場面を見過ぎている。
BBAは、小屋泊で鍛えられているからなのか、いつでもどこでもすぐに熟睡できるたちなのだが、さすがに、夜中、悪夢にうなされた。(_ _|||)
「哭聲」と「助けて」がドッキングしたような暗~い場面の中、マチネの洋子とか、ソンミが出てきたり、なんだかむちゃくちゃなのだが、とにかく恐ろしい!!!という状況で、私は誰になっているかも分からないけど、ひたすらドキドキしていた。
やっぱり、立て続けに怖い作品は見るもんじゃないわ、、、と、深夜に反省をする。
寝つきが悪くなりそうなので、珍しく、クーラーを入れて再び寝入ると、即寝していた(笑)
結局、『マチネの終わりに』も電車の中で読み終えた。
ちゃんと終わりまで読むと、はぁはぁドキドキしてしまったのは中盤の一部分だけであって、とても素晴らしい作品であった。平野さんって、『日蝕』のときは内容も文体も三島に影響されていると言われていて、当時学生だった私は、とっても読み辛くて、かなり難儀した印象しかなかった。けど、今回はとても読みやすかった。三島のような高潔な美しさ、というよりも、漱石のような嫋やかで柔らかい美しさを感じた。うん、読んでいてなんだか漱石っぽいなと思ったのは、私だけだろうか。。。あと、この作品に出てくる女性はやはり男性が描いた女性だなぁ~、と感じた。当たり前だけど。女独特の姑息さもあるけど、女の嫌~なねっとりと、肌にまとわりつくような湿度が足りない。女性作家が描くともっとエグい女になるのだろうけど、この作品はこれでいいと思った。そうじゃなかったら、悪夢が2日続いたと思うし(笑)。救われた。さらっと、ふわっと、オーガンジーに触れるような柔さが良かったので。