ひぃーーー><。
こ、怖いぃぃぃ。
思わず本を落としてしまった。
勉強からの逃避には、バリエーションがいくつか存在する。
ドラマを見る。筋トレをする。掃除をする。洗濯をする。料理をする。本を読む。編み物をする。に加え、学生時代の教科書を読む。というのがある。
一番好きなのは、美術の教科書。これをひとつひとつじっくりと眺めているのが好きで。あっと言う間に時間が経ってしまう。
とある日も、ストレッチポールにゴロゴロ寝転がりながら、高校美術を広げて見ていた。
ぺらっとめくると、ギャーーーー!!!
あうっ。痛いっ!!!
驚いて、落とした教科書が顔面を直撃した。
こ、恐いんですけど。
フランシス・ベーコン……。
<習作 ベラスケスの教皇 インノケンティウス10世>
Wikipediaより。
恐らく本能が見ることを拒否していたのだろう。彼の存在に全然気づいていなかった。
久しぶりに絵画見て慄いた。ドキドキが止まらないよ……。
ムンクの「叫び」の如く、「叫び」そのものを表現しているのだそうだ。
その後、熊谷守一の猫のページを見て、無理矢理ほっこりモードへ気持ちを変換して動悸を抑えた。
恐いよ、もう…。
現在彼はローマにいるらしい。コロナに感染していないだろうか。
恐いけど、本物を見てみたい気もする。