佐渡島最終日。
最終日は、登山はないので、カテゴリ登山からは除外しようかな…。
この日も登山同様に5時くらいに起床し、朝風呂、朝食。
本日は、めでたく晴れ。
荷造りをして、宿を後にする。
最終日は、植物の先生がガイドとなって、佐渡の見どころを案内していただく。
普段の観光案内では知ることのできない場所がたくさんあるそうだ。楽しみ。
最初に連れてこられたのが、
清水寺(せいすいじ)。
京都の清水寺とは読み方が違う。
杉の大木を脇に見ながら石段を上る。
山門をくぐると目の前に広がる舞台付の懸造の本堂。
世阿弥が配流された土地であるためか、佐渡は能舞台が日本一多く建てられている。
奈良の長谷寺を真似て造られたそうだが、京都の清水寺にも似ている。
脇にある石段を上り、本堂へ。
一応管理者は存在するようだが、常駐している人はいないようで荒れ放題。緑豊かで立派な社殿があるのに、勿体ない。しっかり管理するとなると、莫大なお金がかかっちゃうからなのかな。
舞台から外の眺め。素晴らしい。
手前のイタヤカエデ。
清水寺から歩いて移動。
清水寺の近所にある農家のお宅のお庭に生える、新穂大野の大イチョウ。
樹齢は約1000年だそう。でかい。
大イチョウの脇に咲いていた、オオアマドコロ。
そこからまた、バスで両津湾へ移動する。
民家の間の石段を登り、やってきたのは、誓願寺。
こちらのお寺、ご高齢の品の良い女性が住職。佐渡八十八か所巡りのお寺の一つだそう。
先生が、このお寺の何を見せたかったと言えば、天井の、植物の彫刻。
佐渡の植物がたくさん描かれている。
お参りをして後にする。
両津湾に降りてくると、近くに津神島神社。赤い太鼓橋を渡ってここでもお参り。
近くにハナイカダ。
ここからまた、バスで移動して、杉池県民休養地へ。
杉池の周りを探索し、ヤブツバキやユキツバキの違いを学んだり、ミズバショウも眺めた。(カメラをバスに置いたままにしたため、撮るのを忘れた)
そこからまた少しバスを走らせて、先生お気に入りの藪の中へ。
何があるかというと。
ウスバサイシン?かと思いきや、準絶滅危惧種、コシノカンアオイ。
立派なコシノカンアオイ!!!
盗掘されるのを危惧しているため、詳しい場所は内緒だそう。私ももう、どこだったのか特定できない(笑)。
最後に来たのは、長谷寺(ちょうこくじ)。
”大和の「長谷寺」を模した古刹で807年弘法大師の開基。佐渡上陸後の世阿弥が立ち寄り「金島書」に記したゆかりの地でもあり、また、ボタンをはじめ“花の寺”としても有名です。弘法大師作の十一面観音立像3体(国の重要文化財)をはじめ、平安期の金剛力士像、五智堂など、歴史を物語る文化財を多数所有しています。また、県の天然記念物である三本スギや高野マキもあります。”~佐渡観光ナビより拝借。
仁王像がお出迎え。
こちらのお寺も鮮やかで彩のあるお花がたくさん咲いている。
牡丹。
立派な牡丹。
牡丹だらけ。
本堂に入ると、県指定文化財の十一面観音立像をはじめとするたくさんの仏像展示されている。秘仏の十一面観音立像(三体)は、33年に一度のご開帳のため、次回は2034年。な、長い。
そして、こちらも県指定の天然記念物。高野マキ。
外からみると、こんなに大きくて立派。
そして、可愛いのが、雑草を食べてもらうためにお寺で飼っているウサギちゃんたち。
わんこもお昼寝中。
このお寺が他のお寺と違ってユニークだと思うのは、体験特別コースとして、一般的な座禅のコースに加えて、「暗闇体験」という異彩を放ったコースを設けている。
何より驚いたのは、あの「お棺」に入る体験。死を真正面から見つめて、己の命について考える体験があるという。
人間、生きているうちにお棺に入るなんて、そうそうないじゃない。
お、面白そうっ!!!っと思ったが、時間がなくて止む無く断念。
いずれの体験も、お賽銭代300円でいいそうだ。時間がある方は是非体験してもらいたい。
長谷寺の次は、ここ。
おや、このポストの柄は…。
トキ保護センターを有するトキの森公園。
先ず、トキ資料展示館で朱鷺に関する知識を身に着けて、トキのケージを観察する。
トキ、いるね。
実は、ここへ来る前に、田んぼに飛来した2羽のトキのつがいを見たのだが、みんながカメラを構えた瞬間に驚いて逃げられてしまった。田園に舞う朱鷺はキレイだった。
トキも見られたので、いざ東京へ。
帰りはカーフェリーに乗って帰る。
ここで驚いたのは、カーフェリーが混んでいるのなんのっ!!!
入場30分前に並んでも、既に遅し。
フェリーが着くや否や、2等客船に飛び出していく人々。
私たちが乗り込んだ時にはもう座る場所もない。
2等客船は、ほぼ椅子席はなく、座敷のように広がったスペースがあるので、仕切られた部屋に駆け込んできた人たちは、すぐ寝ころぶ。たくさんの人が寝ころんでいるので、もうスペースがないのだ。
遅れて来た私たちは諦めて、外のベンチや、カフェテリア席の空いている座席にばらばらに座った。2時間半、長かった。
そして、船から降りるときには、到着30分前には出口に集まり、着港するや否や、駆け出して、新潟港へ出た。行の混雑でえらい目にあったので、帰りは1番で出たのだ。
教訓としては、カーフェリーに乗るなら、1等席を買うべし。または、お金がないなら1時間前に並ぶべし。
そして何より、カーフェリーより、ジェットフォイルに乗るべし。
以上が佐渡の登山&観光日記。
あーーーー。長かった。今回は、たくさんの花を覚えることができた。海もあって山もあって、花もあって、温泉もあって。時間があったら他にもたくさん観光をしてみたいと思う、とてもとても、素敵な島だった。