まだ2日目の続き。
金北縦走路入り口から、アオネバ十字路まで歩く。
アオネバ十字路は、昨日も来たところ。
ミヤマスミレとスミレサイシン。
オトメエンゴサク。
先生がこうして撮影用に札をつけてくれると、なんとも助かることか。もちろん、みんなの撮影が終わったら、札は取り外している。
15分くらい歩くと、アオネバ十字路の開けた場所に到着。
昨日のユブから上がった来たあたりに、ハマナスとイノバラが自然に掛け合わさった(先生は、浮気した、と言っていた)コハマナス。トゲトゲが鋭い。
後ろを向けば、オオヤマザクラ。サクラのサは、殻霊・稲神を意味し、クラはその坐所をあらわすそう。御山に咲く桜に宿る神霊が村々を見守っているという。
ここからマトネへ向けて出発。
ナニワズ。別名ヨメナカセ。この花が咲くと、集落では田植えが始まる。お嫁さんたちが多忙になるという季節の知らせ。
ザゼンソウ。この花には強烈な悪臭がある。そのため、英名は、スカンクキャベジン。
サンカヨウの蕾。幻の花、と言われている。
見つけた!!白いカタクリ。
またしてもカタクリ群生地を通る。お、惜しい。開くまであとちょっと。
そして先生が教えてくれた。カタクリ1年生。写真上部のショロッと出た草みたいなのが1年生。なんと、カタクリは、花が咲くまでに8年もかかるのだ。蝉のようだわね。
あと、佐渡のカタクリの素晴らしいところは、葉に斑が入っていないこと。綺麗な若葉色一色。
植物に見とれながら歩くとすぐ、マトネ到着。937.5m
ここから石花越分岐点へ下りる。
途中、ハクサンシャクナゲの大群生。咲いたら綺麗なのだろうなあ。ナギは儺木で、人にふりかかる難を追い払う神木の意味であり、シャクナゲの古名である。有毒植物。
あっという間に、石花越分岐点。
ここでしばし、宿のお弁当を食べて休憩。
そこからカレー清水→追分→平城畑→石花登山口までを目指す。
途中、空気が冷たくなってきたなあと思ったら、パラパラと霙が降り注いできた!!
おおー。さすが、日本海!!
痛い~!!と言いながら、レインウエアを着て、下山を急ぐことに。
霙だったり、雨だったりする中を進むため、ここからは写真が減っていく(笑)。
ショウジョウバカマの面白いところは、根生葉の葉の先が地面に接すると、無性芽と根を出し、新株となる。下の2枚の写真も、長い葉の先に、新株ができているのが分かる。
そして、やっと、開いているカタクリを見つけた。
アマナ。食べると甘いらしい。
ナガハシスミレ。長嘴菫と書く。くちばしみたいに長い距があることからつけられたそう。距とは、花の管状の突出部で内部に蜜腺がある。
ヤマトグサ。日本固有種。1科1属1種の植物で希産種。
雨の中、なんだかんだで平城畑まで来た。あとちょっと。
久しぶりのシュンラン。
20分くらい下ると、石花登山口に。宿からお迎えに来てくれたバスに乗って移動。
ここまでで、7時間くらいかかったかな。
バスに乗って、見物がてら、尖閣湾の岬に来た。うーん。岬って感じだ。サスペンスドラマとかに出てきそう(笑)
高野槇。
やっぱり日本海だわね。
リアス式海岸っていうのかな?300万年前から地殻変動でプレートが隆起して作られた島なので、岩が荒々しい。
と、ここで先生が、どうしても見て欲しい場所がある、とのことでまたバスで移動。
どこかの樹林帯の中へ行くと、大きなブナが。
このブナ、「伏条更新」という状態のもので、植物学的にも大変に珍しいものなのだそう。伏状更新というのは、長く伸びた枝が、雪の重みで抑えられて地面に着き、根を出して枝が幹となり、株に成長していく状態を表すそう。このくらいの大きさの天然ブナでは日本ではまず見られないものなのだそうだ。
本当は、 ありがたく、じっくりと見物したいところなのだが、霙から雨になり、寒気が入り込んでいる佐渡地方。もうみんなガクガク震えが止まらぬほどに、寒い><。
寒さに負け、急いで暖かいバスの中に飛び込み、宿へついた。
寒いから、ゆっくり温泉につかってから、夕飯。
今日は加茂湖で獲れた牡蠣と甘鯛の焼き物。山菜の天ぷらなど。美味しかった。
最終日に続く。(最終日はほぼ、観光。)