先日、珍しく新宿という街へ出た。
人が多過ぎる街はどうも苦手で、ついつい穏やかな、ジジイババアがたくさんいる方へ行ってしまう。
今回は仕方なく。
観たい映画が、新宿でしか上映していないから!!!
でなきゃ、にぎにぎした新宿通りを突っ切ってきたりはしない。
映画の時間まで30分程あったので、ビックロの上にある石井山専でザックを買った。
今使用しているザックは40Lなのだが、3泊を超えると、行動食を入れる隙間がなくなってしまうのが難だったので、気持ち大きめのザックを探していたのだ。それに、既に使用して5年くらい経つため、ザックについているファスナーが軒並みダメになってきたことも買い換えたい理由だった。
いくつか試着して、ガイド資格を持っている店員さんから機能や耐久性について詳しく教えてもらい、購入を決めた。
買ったのは、色は違うけど、これ。
カリマーのクーガーグレイス45-55L。
今までお世話になったガイドさんたちの多くがカリマーを所有していたこともあり、使いやすいんじゃないかと思って。実際、担当してくれた山専の方も、日帰りのザックはカリマーを使っているとのことだった。
ただ、このクーガーは、レインカバーは付録していないので、別途買い足しする必要がある。
ザックとレインカバーを買った、のはいいのだが、この大荷物でこれから映画?!へ出向くBBA。迷惑にもほどがある。こういう事態になることを頭に入れていなかった。
そのままの足で、新宿三丁目のシネマートへ。
目当てはソン・ガンホっし主演の『タクシー運転手』。
1980年の光洲事件で実際に起こった話を元に、制作された映画。
数日前にネットで座席を予約したので、安心して6階へ上がったのだが、
予約番号かQRコードから発券する手続きが必要で、これがとても長い列を作っている。しばらく並び、無事発券。
席に向かうと、既に場内は、満席状態だった。人気なんだ!
わくわくしながら鑑賞する。
約2時間後、ほろほろ泣きすぎて、お化粧が取れてしまっているのでないかと心配しながら映画館を出た。
いい!!
先週の『グレイテスト・ショーマン』も良かったけれど、それを飛び越して、更に良い!
内容が内容なので、「面白い」という言葉は合わないけど。
鑑賞しながら色々と考えさせれたし、陽気でのどかだったり、コミカルなシーンがある一方で、シリアスで、恐怖や脅威、怒りを感じるシーンもある。たくさんある。
後半からは、つーーーっと涙が流れっぱなしとなってしまい、「ああ。化粧が、、、。剥がれたところが、隈取みたいになってるんじゃないかかな」と頭の隅っこで心配しながら観ていた。この運転手がほんとにいい。温かい。最後に登場する優しい嘘も胸に響いた。
中でも、1988でおなじみのジョンファンこと、リュ・ジョンヨル君が、いいのだ!演技が上手いのか、彼の魅力が存分に出せている。88ではテク派なBBAであったけど、こっちを先に観ていたら、ジョンファン派になっていたかもしれない。
まあ最終的には、韓国映画を代表するソン・ガンホ氏主演なだけはある!!これは、傑作。
未視聴な方は、ぜひご覧あそばせ。