きのう、何してたかな。

猫好き、山好き、本好き、映画・ドラマ好き。トドメは食いしん坊OLの、平凡な記録です。

五線譜に塗れる

 

先週の金曜日のあさイチに、指揮者の小澤征爾さんが生出演していた。

相変わらず、飾らず、感じの良い素敵なおじいちゃんであった。

クラシックに出会うまでの道のりや、ご家族のこと、現在の活動についてのお話をしていた。中でも、オペラの話からオペラでのオーケストラの大切さ、ハーモニーの素晴らしさを熱く、愉しそうに話されていた。

 

聞いていたら無性にクラシックが聞きたくなったが、その日は金曜、仕事もわちゃわちゃ(例の、やりたくないやあつ)しているので聞く暇なく帰宅。

 

次の土曜日は、終日なんにもしないつもりだったので、満を持して。

まずは、BBAのお気に入り映画「オーケストラ!(原題:Le Concert)」をDVD視聴。泣く。

やっぱりチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は最高だ!

映画は、ロシア、ボリジョイ劇場で天才指揮者として名声を得ていたアンドレイが、当時のユダヤ人排斥政策に反旗を翻す。そのために、楽団を追放され、果てはアル中の劇場清掃員と落ちぶれているところから話はスタートする。だが、指揮者として立った最後の舞台パリのシャトレ座から、現ボリジョイへオファーが来たことを知り、旧メンバーを集めて、現ボリジョイに成り代わって再起を図る、というお話。超、簡単に言ってしまえば。

だが、ここで扱われているヴァイオリン協奏曲も、チャイコフスキーが作曲した当初、ぜひ初演してもらえたら、とお願いしたロシア最大のヴァイオリニスト、アウアーから「演奏不可能」という冷淡な返事を受け取ってしまう。それから3年後に、ヴァイオリニスト、ヴロズキーによって拾われ、演奏されることになるが、その当時もオケは嫌々ながらの演奏であったそうだ。しかし、この曲の真価を解っているブロズキーは諦めることなく、その後も度々演奏し、やがては多くの人々に支持されるようになった。最後はアウアーも過ちを認め、自らこの曲を弾くようになる。こうした曲の背負ってきた歴史が、この映画と被ってくるので、尚更に心に響くのである。甘く、耽美で情緒のある旋律に、スペイン民族的要素が入った変化に富んだリズムも含まれ、ラストの演奏だけでも楽しめる映画だと思う。

 

そのまますかさず、ウィーンフィルの「(チャイコフスキー)ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35」、「(ベートーベン)ヴァイオリン協奏曲ニ短調op.61」、「(ブラームス)ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77」、「(メンデルスゾーン)ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64」という、4大協奏曲のCDを立て続けに聴く。

どれも、これも、なんていい曲なんだろうか。メンデルスゾーンホ短調はCMやドラマでもお馴染み。全て1作品30分以上はかかるけど、全く飽きない。

 

そして、CDをテレビに接続したBD機で再生したこともあり、テレビが見られないので仕方なく?!停滞していた編み物をしながら聴いていた。お蔭でたくさん進めることができた。

 

他に、クラシックつながりなものは…と部屋を探すと、ありますた。

漫画、『ピアノの森』のDVD。

主演の海は、上戸彩ちゃん、雨宮くんは、神木くん。なんてまあ豪華。

ピアノの森のDVDを視聴してから、同漫画を読む。

そして、また泣く。

クラシック素晴らしい。音楽素晴らしい。ほんとに恥ずかしいけど、人はNO MUSIC, NO LIFE.なんだよなあ。

と、久しぶりに音楽まみれの土曜日であった。