熱海といえば、、、
寛一お宮?
秘宝館?
色々と検討した結果、BBAはMOA美術館へ行くことにした。
MOA美術館へ訪れるのは初めて。
MOA美術館は、宗教団体の教祖のコレクションを一般に公開するために建てられたようですね。
エントランスをくぐり、受付を抜けると、このような長ーいエスカレーターがなんと、5回連続続いている。お金がないと、こんな巨大な建物の維持はできまい。宗教法人の威力を感じる。まあ宗教、、、と聞くとなんだか身構えがちだけど、所蔵のコレクションを一般の人に忌憚なく公開する等、トップの懐の広さというか、還元しようという意志には好感が持てる。
山の上にある美術館までかなり上がっているのだな。
美術館の正面エントランスは(撮り忘れた)、とてもシンプルで、おしゃれ!!
これ、誰が手掛けているんだろうか?!と思ったら、
現代美術作家の杉本博司氏と建築家 榊田倫之氏が共に主宰している「新素材研究所」が手掛けているそうだ。
なるほどねー!と納得。
エントランスを抜けると、左には立派な能楽堂と、右奥には、秀吉の黄金の茶室(復元)が。写真を撮り忘れたが、能楽堂は年に4回能を公演しているのだそう。
ぜひ一度見てみたいなあ。
そして、黄金の茶室↓ 純金を200kg余り使っているらしい。障子、畳共に緋色なのも初めて知った。こんなところでお茶点てて、心が休まるのかな?!
ざわざわしちゃいそう。
そして、今期の目玉、夏休みコレクション。
驚くことに、ここの美術館、ほぼ9割が、写真撮影可!
そんな美術館、日本ではそうそうないですよ。私立美術館のいいところ。
そして、この美術館の凄いところは、杉本さんと榊田さんの「新素材研究所」が手掛けた新素材の展示ガラス。
反射も極力抑えているので、ほとんどガラスが見えないのだ。直接作品を観ているような感覚にとらわれてしまう。ほんとに素晴らしい気遣いだと思う。
だから、何人もガラスに気づかず、ガラスに頭を激突するお年寄りを多数見かけたwww。
あと、この美術館の良いところは、人が少ないこと。
ごみごみと、ごった返した中で鑑賞する上野某とは、全く異なる!!
美術鑑賞って、、、鑑賞する環境も大事だ!とつくづく感じた。
さて、話は戻る。
富嶽シリーズで最も有名な、神奈川沖浪裏。摺りの濃淡や線の違いまでよーく見える。
赤富士で有名な、凱風快晴。青木ヶ原樹林の木々の細かさよ。
46点見た後には、なんと広重の「東海道五十三次」のうち20点が展示。
なんて太っ腹美術館なんだ。
夏休みコレクションを抜けると、常設展示が。
阿弥陀三尊像。センターの阿弥陀如来。ゆったりとした空間に、鎮座する。
ほんとに神々しい。
他には、現代の人間国宝の作家さんの作品(陶器、彫金、蒔絵工芸など)も素晴らしく(現代の方は著作権の都合上なのか、撮影は禁止)!もっとこの方々の作品も観てみたい!と思った。
最後は、杉本さんの作品も。題は海景 熱海。展示空間全体がモノクロで、トータルで演出しているのだろうな。さすがです。
外に出ると素敵な日本庭園が。
右手には尾形光琳宅、左手には↓素晴らしいお庭を有する茶室が。
食いしん坊は、ここでお抹茶&菓子セット700円をいただく。
この黒糖の羊羹、めっちゃ美味しかった!琥珀色で、寒天が多く入っているからか、透明感があって涼しげで。
感激しすぎて抹茶を撮り忘れたが、抹茶もしっかり茶筅で点てていただいて美味だった。
午前中の3時間、たっぷり堪能してしまった。大満足。
この美術館、ほんとにおススメっす。