本日は、例の作家さんの講義がある日。
力技で、前日までに3冊読み終えた。
それだけでは心配なので、便覧を読み、
気になった個所、読めなかった漢字や意味を一気に調べ上げ、ネットでも批評や先生のwikiも読んで、ほぼ半徹状態で臨んだ。
こんなの、20年前の大学の試験中の私と一緒だわ。またしてもデジャブだわ。
授業は、講堂ではなくて、普通に大学の教室の一室を借りて行われていた。
肝心の内容だが、とても良い楽しい授業だった。
最初は、読書や文学、小説の意義について語られて、後半は課題図書についての解説と、自著について書き上げるまでの過程を話されていた。そのあとは、質疑応答、ディスカッション。
印象的だったのは、今の若い人たちは、昔と違い、やることが多すぎたり、楽しみの幅が広いため、多くある興味の中から自分の力で選択していかなくてはならないので、それはそれで大変だろうと。
また読書は、人類社会が生きていく上で欠かせないものであり、知識や教養というものは、活字からしか得られないと語っていた。テレビやネットで十分だと思われるけど、それは錯覚なのだと。
兎に角、文学賞バンバン取るような作家さんは、勉強量、知識の量が半端ないなと恐れ入った。あと、物事に対する洞察力や気づきが深い。これは、才能なのか、訓練で鍛えられた筋肉なのか、どちらもなのかしら。
そして、テレビで見ている限りだと、結構エラそうで(まあ大作家なので当たり前だけど)怖いと思っていたけれど、実物はとても感じが良くて穏やかな人だった。
他の作品も読んでみようと思えた。先生の作品、母が好きなので、母文庫で借りてこようと思う。
1時間半、ノートを書きっぱなしだったので、腕も痛くなったけど、気持ちの良い疲労感だった。
とりあえず、もう追われるように読書をしなくて済むのは嬉しいYO!
やたーーーっ!