珈琲好きが高じ、珈琲教室に行ってきた。
私の祖母は、「私、孫の子守をしています~!」という建前の元、ベビーカーに乗った私を連れて、毎日のようにお気に入りの喫茶店でお茶をしていた。それほど大の珈琲好きだった。ちなみに、おばあちゃんなのにマイサイフォンも持っていた。
なので、私も付き合いで、幼児の頃から珈琲を飲んでいる。
恐らく消費量では日本でも上位に入るんじゃないかというくらいに飲んでいる。
ただ、そんなに付き合いが長いのに、珈琲のことよく知らないじゃないかと思ったので、門をたたいてみた。
学んだことをざっと、おさらいしたい。珈琲に興味のない方はくだらないことが永遠と続くと思うので、すべてすっ飛ばしていただきたい。数日続くと思われる。
尚、内容はコーヒー教室でのテキストを元に引用、編集しています。
☆コーヒーの歴史
コーヒーの起源は、エチオピア。
①コーヒーの発見伝説について。
コーヒーの発見については、キリスト教圏と、イスラム教圏で2つの伝説があるようだ。(だが、どちらも事実ではないらしい)
・ヤギ飼いカルディの伝説
エチオピア南部のアビシニア高原には、野生のコーヒーが長いこと人目に触れることなく育っていた。
ある日、ヤギ飼いのカルディ*は、放し飼いにしていたヤギが赤い実を食べて興奮しているのを見て、修道院の僧侶と相談し、その実を食べてみた。すると全身に精気がみなぎり、気分がすっきりしたという。それ以降、僧侶たちが夜の難行の際に眠気覚ましとしてコーヒーの実を煎じて飲むようになった。
※恐らく駅ナカでお馴染みの、「カルディ」は、このヤギ飼いカルディから採ったと思われる。
イスラム教圏
・シェーク・オマールの伝説
13世紀頃、罪に問われてアラビアのモカから追放されたシェークオマールは、空腹の中、オーサバという土地を彷徨っていた。あるとき、小鳥が赤い実をついばんで陽気にさえずっているのを見て、この実を採って煮込んでみた。するとすばらしい香りのスープができ、飲んでみると心身に活力が湧いてきた。その後、彼は赤い実を用いて多くの病人を救い、国王に罪を許され、モカへ帰ることができた。後には聖者として崇められるようになった。
②世界に広がるまでの道
コーヒーは、エチオピアで発見されて以来、食用、薬用、酒用、嗜好飲料と変遷をしながら発展してきた。
はじめはイスラム教寺院で門外不出の秘薬として使われ、一般には知られていなかった。(10c~15cのこの時代はイスラムが優勢だったので主にイスラム圏で広がった)
コーヒーが一般の人々の前に現れたのは15世紀。コーヒーの神秘の香りは、瞬く間にアラビア半島に広がり、16世紀には、イスタンブールに「カフェ・カーネス」という最古の喫茶店も誕生した。
一方、コーヒーはヨーロッパに伝来する前から、すでにキリスト教徒にとっては異教徒の飲み物として知られていた。コーヒーの色が黒いため、「悪魔の飲み物」として忌み嫌われていたという説も。
ヨーロッパへ上陸しローマに伝えられると、コーヒー好きだったローマ教皇クレメンス8世は、こんな美味しいものを異教徒に独占させておくのは勿体ないと考え、コーヒーに洗礼を施して、キリスト教の飲み物としてその資格を付与した。これによりコーヒーは、ヨーロッパでの市民権を獲得した。
珈琲の歴史、まだ続く