きのう、何してたかな。

猫好き、山好き、本好き、映画・ドラマ好き。トドメは食いしん坊OLの、平凡な記録です。

映画『エール!』を観る。

映画『エール!』を観た。

 

ストーリーは、ネタバレしたくないので割愛(観ていただきたいので)。

あらすじでなく、ただの感想を書きます。

内容を詳しく知りたい方は、配給会社のサイトで読んでご確認いただけたらありがたや。

エール! – クロックワークス公式サイト – THE KLOCKWORX 

 

フランス映画らしからぬ、見終えた後、爽やかで温かな気持ちになれる

とてもいい映画だった。

 

この『エール!』、原題が『La Famille Belier』(ベリエ一家)なだけ、家族の物語なのだが、このベリエ一家は、主演のポーラ以外が全員、聾唖者。しかし障害をテーマにしたものではなく、障害もただの個性と受け止める、明るい一家なのだ。

パパもママも弟も、とても魅力的。特にママは、実際は声を出して話すことはできないのに、陽気に手話と表情で会話をする、おしゃべりな聴覚障害者なのだ。とてもチャーミングな人。この人たちに囲まれて育ったポーラは更に魅力的な子であった。

このポーラ役のルアンヌ・エメラちゃんの歌の上手いこと!これが映画の第1テーマでもあるけれど、少しハスキーで深みのある彼女の声を聴いてしまうと、音楽の先生同様にもっと聞きたい!と観客も思ってしまう。

 

特に、主題歌にもなっている『Je vole』(青春の翼)が、胸に響く。 

この詩が、これから音楽の世界に飛び立つポーラの心をそのまま反映していて、しかも家族へ向けて手話と共に歌う姿にはぽろぽろ涙が落ちてしまった。

お薦め映画。

 

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作詞:ミッシェル・サルドゥー、ピエール・ビヨン 作曲:ミッシェル・サルドゥー
(翻訳:古田由紀子※日本語字幕より)

ねえ パパとママ 僕は行くよ 旅立つんだ  今夜
逃げるんじゃない 飛び立つんだ
酒もタバコも 捨てて 飛ぼう

無言のまま 不安げなママ 感じてたんだね
聞こえてたんだね きっと

僕は大丈夫 そう答えると ママは うなずき パパは無理に笑う
振り返らない 遠ざかる 駅から駅へ やがて 海へ

僕は行くよ 今旅立つ 飛び立つんだ 今夜
逃げるんじゃない 飛び立つんだ
酒もタバコも 捨てて 飛ぼう

見たかもしれない パパとママは 僕の涙を
でも戻らない 進もう

人生を信じて 自分を見つめる
どう生きよう 思いにふける 独り

息が詰まる この鳥カゴ
胸がつかえ 歌えない 思いきり

ねえ パパとママ 僕は行くよ 旅立つんだ 今夜
逃げるんじゃない 飛び立つんだ
酒もタバコも 捨てて 飛ぼう
飛ぼう 飛ぼう