父が2日連続、心臓手術をしたということを何度も書いたと思う。
2度目の時には、出血を抑えることが主で、そんなに時間もかからないと聞いていたが、予定よりも2時間オーバーだった。
しかし、次の日会った父は予想以上に元気だったので、どんだけ精神力&体力あるんだよ?!と母と呆れていた。
しかし、先日妹夫婦が見舞いに行った際、突然父が、
「いやあ。2度目の手術の時ね。寝ていたら、突然枕元がキラキラ~と白く光りだしてさ。気づいたらどこかを歩いているわけ。そして、目の前にどでかい真っ黒な仏壇があって。そっちに向かって自分が歩いていて。あれ?これやばくないか?!と焦って引き返したんだよー。そうしたら、ベッドの上だったんだよね。」と、笑って話したらしい。
そして極めつけには、病棟を徘徊(トレーニングと称し、ジジイは病院を彷徨っている)している際、当時の手術室を担当した看護師さんに偶然会った時に、
「〇〇さん!!!ほんとにお元気になられて良かったですね!!もう、手術の時は、このままどうなってしまうのかと、ほんとに大変だったんですよ。」
と、再会を感激されたそうだ。
え???
これってー、三途の川系のお話では?
父って、死にかけてたってことじゃない?
我が父、宗教も、ファンタジーも、小説も、お笑いも、一切興味がない(まったく信じない)タイプの完全現実主義者のつまらない男なんで、嘘を言うはずがない。
ということは、真実みたいね。
やっぱり、今まで見えていなかったものが、死の淵に立たされて初めて見える世界ってものが、ほんとにあるんですなー。
それにしても、執刀医の先生が、病院でも優秀で有名な心臓外科医だったということを後日聞いた(外来ではなかなか会えないらしい)。先生が命を救ってくれたから、父は仏壇へ入らずに戻ってこられたのだなあ。先生、ありがとうございました~。