いやあ、ハードな数日間だった。
父が手術をした。心臓手術である。
手術当日の朝に滑り込みで病院へ行くはずが、朝7時半までに行かなくてはならないそうなので、仕事を終えて一旦自宅へ戻ってから、前日の夜に実家に戻った。
そこから早朝母とタクシーで病院へ行き、手術室へ入る父を見送り、看護師さんからポケベルを受け取る。手術が終わるのが8時間後!!だそうで、その間、急変する場合に備えて病院から出てはいけないという><。OH!NO。8時間…。どうしたらいいんだい。
とりあえず週刊文春と文藝春秋をコンビニで買い、病院のカフェテリアで母と二人ひたすら読書をした。昼を過ぎて、母に疲れが見えたので、タクシーで実家へ戻して、独り残り読書を継続。週刊誌と文芸誌……完読してしまったよぅorz。肩と首が痛くて仕方ないよう。これから先の暇をどう持余したらいいんだい?!と困っていたところで、仕事終わりの次女が車でやってきた。おしゃべりしながらラストスパートを乗り越えたところで、ポケベルが鳴る。
手術室へ行き、執刀医の先生と手術の内容を聞き、そこからまた1時間、傷の縫合と洗浄を待つ。ICUに移され、麻酔で完全に眠っている父を見届け、夜実家へ戻った。
次の日は、面会時間が14時からなので家のこともできるし、何よりゆっくり眠れるねー!と、母と喜んでいた翌日早朝、執刀医の先生からの電話で飛び起きる。術後、出血が止まらず、2リットルほどの血がお腹にたまってしまっているらしく、本日も再手術をするという><!!ひぃぃぃ。
あああぁぁ。睡眠さよならー!
慌てて着替えて、母と再び病院へ向かう。ぎりぎり手術室へ運ばれる父と会い、再びポケベルの刑である。勘弁してくれー><!!
2日続けての手術と聞いて、ちょっとやばいぞという空気を察してか、妹の旦那も午前半休をして夫婦で駆けつけてくれた。群馬の妹も乳飲み子を置いて高速バスでやってきた。
とりあえず、2度目の手術でなんとか問題も解決したらしく、あとは術後の経過次第となった。
そして翌日。面会時間に母と三女と一緒にICUへ行ってみると、父は意識も戻り、自発呼吸もできていた上、会話もできていた。恐るべし、昭和のクソじじいは根性が違う(笑)。ただ、体中、20本くらいの管に繋がれて、身体から出ているドレーン数本には結構な血がたまっていて、痛々しかった。しかし、明日からは歩く練習をするのだというじゃないの!心臓を含めて、体中たくさん切られているというのに。信じられない。何でも、これは癒着を防ぐための大事な療法なのだそうだ。できるだけ早く動いて、内臓同士がくっつかないようにするのが一番なのだという。
知らぬ間に著しく進歩している医学に驚く日々である。
体中、管だらけの父に「私なら、絶対手術しない。痛そうだから、無理無理。」と言うと、「俺も、もう二度と手術はごめんだ。無理無理。」と即答してきた。手術上等だぜ!と言い放っていた父も、さすがに参ったらしい。
何よりも、人間、健康が一番だということを思い知った日である。