きのう、何してたかな。

猫好き、山好き、本好き、映画・ドラマ好き。トドメは食いしん坊OLの、平凡な記録です。

今更、孝昭。

 

がっかり読書(あくまでも、自分の読解力不足で)をしてからは、絶対に面白いやつを読み続けてやろう!という食い意地ならぬ、読意地が張り、かなり慎重に選択している。

自分の中では反則技だと思っているのだが、どうしても外したくないとき、探す時間がないときは、読書家の母が読んで「これ、面白かったわよ」という本だけが(娘や孫たちのために)、ピアノの上に積み上げられている本の山から抜き出している。

先日、そこから抜き出した1冊、佐野洋子の『ほんとのこと言えば?』を読んだ。これは、佐野洋子と著名人達の対談集なのだが、どの方の対談も面白い。

今後はもう、このラインナップは二度とお目にかかることはないであろう、明石家さんま大竹しのぶ、佐野さんの元夫、谷川俊太郎、谷川さんの元妻、岸田今日子など、奇跡のような、もはやカオスのような(笑)対談集となっているのだ。他にも阿川さんや小沢昭一河合隼雄山田詠美など文化人続々。その中でも、おすぎとの対談が、めっちゃくちゃ面白い!!!佐野洋子とおすぎの掛け合いが漫才のようにテンポが良く、そしておばちゃん同士のギャーギャーワーワー、痴話喧嘩のように見せていながらも、内容はもの凄く濃く、非常に知的なのだ。そして、二人が信頼し合っているのを感じる。

通勤中、下車駅へ着いてしまっても、読むのが止められなくて、遅刻承知でホームのベンチで終いまで読んでしまった。

佐野さんって、本能の人という印象が強かったのだけど、その土台は非常に知性に溢れた方なのだと知った。その上での野性味というか、人間味が肉付けられているのか。そりゃあ、みんな惚れますよね。谷川さんだって、好きになるはずだわ。

佐野さんが素敵なのは十分承知だが、対談相手も、佐野さんに相応な知性や有り余る魅力のある人が選ばれているというのが読んでいると分かる。

特に、私はおすぎさんの回が面白く、かなり好きになってしまった。今更ながら、おすぎブームが到来している。九州のラジオも聴かなきゃいけない。

ううむ。時間がない!