読書の記録。
昨日、電車の帰路で読了した。
『検察側の罪人』。
先月は、『美味礼賛』、『天才はあきらめた』等、ページを焦って括るくらいに凄い面白い!と思える本を読んだので、この勢いでまた「止まらなくなるくらいに面白い本」を読みたくなり、ネットの評価が高かったこちらを選んだ。ネットでは、ほとんどの人が絶賛していたからだ。
それにちょうど、キムタクとニノの映画も上映中なことだし、面白かったら観に行きたいし、読むタイミングとしては良いのじゃないかなと思い、超特急で読んだ。
どうだったかというと、5点中、3.7点くらい。BBAにしては厳しい点。
読了後の感想としては、ううむ。つまらなくはない。設定など、面白いは面白い。でもなあ…。でも、なのだ。
BBAの読解力および知能の不足が成すからなのか?自分の、言葉を追うリズムと、文体のリズムがマッチしなくて、1巻の途中までは結構読み進めるのがしんどかった。
特に、心理描写がもうちょっと深いところまで表現しても良かったんじゃないかなあと、全体的に、物足りなさを感じてしまった。情景描写、人物描写も然り。それぞれの会話、殺人描写、ちょっとだけある情事のシーンも、さらっとするか、ずぶっとエグいか、どちらかにして欲しかった。全ての表現に対して、均等に筆を入れているようで(恐らく、その技術が禿筆しているのかもしれないけど)、受けるこちらはのっぺりと感じてしまう箇所もあり、できるなら、緩急、濃淡織り交ぜて、表現されていたらもっとよかったなあと思ってしまった。そうしていたら、読者として、松倉への憎悪や、最上への哀憐などの感情をもっと募らせることができて、のめり込めた気がした。
あとさ、『検察側の罪人』ってタイトル、凄くカッコいい。でもね、このタイトルでだいたい想像できちゃうし、1巻の途中くらいからほぼ先が予測できてしまったという勿体なさ~><!!古い人間かもしれんけど、後半ぎりぎりで「あっ!!」と驚かせて欲しいのよ。
勝手ながら、タイトルに異議申し立てである。