通勤途中の自販機に、ヤクルトの販売機がある。
BBAは、おやじが売店でスポーツ誌を買うごとく、そこで「ミルミル」を買っている。
「ミルミル」は、大腸に効く乳酸菌が120億個入っているらしく、これを飲んでいると、快腸なのだ。さらっとした喉ごしで、ほのかな甘みと酸味が丁度良くて好きなのだ。
先の酷暑の日も、買ったばかりのミルミルをカバンに入れて、オフィスへ入った。オフィスに着くなり、電話がワンワンなっていて、珍しく慌ただしい1日を過ごしていた。
その夜は、夜OL勤務もあり、ばたばたと友人の会社へ出向くなり仕事に掛り、帰ってからも登山準備を寝るぎりぎりまでしていた。
さて次の日、いつもの自販機の前を通って初めて、
「あっ!!昨日、飲んでない!!」と気がついた。
昨日のミルミルは、BBAのカバンの中で、24時間入れっぱなしだったのだ。
オフィスに着き、自席で昨日のミルミルを恐る恐る取り出してみる。常温だが、不気味なオーラは醸し出していない様子。
「まあ、密閉されてたし、もともと発酵しているしねえ!」と、意地汚いので、ひと口、飲んでみることにした。
ぶほっぉぉっ、と吐き出すかと思いきや。
あれ?!!!
こ、こりゃあ。
BBAの知っているミルミルとはだいぶ違うものになっているぅ!
けど、飲める。
新ミルミル(BBAが勝手に命名)は、温くなって飲みにくさはあるものの、液体の粘度、酸味、甘みは総じてブ〇ガリアヨーグルト(無糖)のよう。特に、怪しい苦みも臭みもない。
恐らく、乳酸菌飲料が更に発酵して、新ミルミル(ヨーグルト)になってしまったのだろう。
結局全部飲み干して(飲み干したんだ?!、という呆れた声がどこからか聞こえる…。)、その後どうなるのか自分のお腹で試してみたが、腹痛も腹下しも、全く何にも起こらなかった。セーフである。
二次発酵……って。まあ、普通の食物でいれば、「腐った」ってことなのか?(笑)
新ミルミルは、飲んでも死にはしないけど、さすがに、他人様にはお勧めはできない。