きのう、何してたかな。

猫好き、山好き、本好き、映画・ドラマ好き。トドメは食いしん坊OLの、平凡な記録です。

八ヶ岳、ぐだぐだな後半。2、3日目。

 

停滞していた登山記録を書く。

 

2日目。

数日前の天気予報では明け方から天気が崩れるとのことだったが、雲が半日くらいずれた模様。

思いの外、快晴である。北アルプスも綺麗だなあー。f:id:Hi_nekosan:20180702120238j:plain

本日も、のんびりと硫黄岳山荘を目指しつつ、植物を探しながらのハイキング。

夏沢鉱泉からのゆるい登りは、樹林帯の中を歩いていく。

 

背の高いオサバグサ

f:id:Hi_nekosan:20180702120337j:plain

ヒメイチゲ

f:id:Hi_nekosan:20180702120359j:plain

他にはマイズルソウ(撮り忘れた)がちらほらと咲いていた。

だらだらと緩い登りで、途中、オーレン小屋でトイレ休憩(トイレは綺麗。100円チップを忘れずに。)をしてさらに登ると、夏沢峠へ。

f:id:Hi_nekosan:20180702121410j:plain

ヒュッテ夏沢。閉まっている。調べたところ、学校登山などの集団登山の際に開けてくれるようだ。ちなみに、夏沢峠のトイレも閉鎖されていた。

f:id:Hi_nekosan:20180702121450j:plain

はぁ~。夏沢峠から見渡す北アルプスもオツだわ。空と雲と、山脈のグラデーション、素敵だなぁ。

f:id:Hi_nekosan:20180702121725j:plain

夏沢峠から硫黄岳へはやや急登が続く。つ、辛い!!

 

ひぃひぃ言っているBBAを尻目に、高山植物たちは優雅に咲き誇っている。

しばしの癒しになる。

イワヒゲ。

f:id:Hi_nekosan:20180702121947j:plain

イワウメ。綺麗に開いている。イワカガミの仲間なんだそうだ。

f:id:Hi_nekosan:20180702121956j:plain

この先、しばし岩稜帯を通り抜けて、最後の急登を上がれば。

 

硫黄岳山頂(2760m)。わーい。

ぎりぎり、今のところ、雨も降っておらず。

私、4,5年前にも縦走でここには来ているのだが、その時はジャブジャブの雨の中の登山で、山頂での記念写真も、友人と共に、自然に打ちのめされたボロボロの娘たちの姿が映っている。これで酷い山頂での想い出を塗り替えられる。

f:id:Hi_nekosan:20180702122438j:plain

硫黄岳の山頂は意外と広い。そして、雲行きが怪しくなってきた。

f:id:Hi_nekosan:20180702122507j:plain

雨に降られる前に、山荘へ一気に下りましょう!

20分程一気に下ると、硫黄岳山荘へ到着。f:id:Hi_nekosan:20180702122919j:plain

この小屋は、ほんとに快適山荘。トイレはウォシュレットだし、温水シャワーも15分500円で浴びれるのだ。山の上の天国ですなー。

雨が降り出してきたのだが、現在まだ午前中!!というビックリなお時間。山の一日って、スタートが5時とかなので、ほんとに長いのよね。

勿体ないので、ここ数日、咲きだしたと目撃情報のある超レアキャラ高山植物ツクモグサ」を探しに行こう!ということになった。

 

レインウェアに着替えて、最低限の行動食、水、カメラのみを持って出発。

 ツクモグサの目撃情報が、横岳の梯子近く、とのことなので、横岳方面へ地面と睨めっこしながら歩みを進める。

オヤマノエンドウ。

f:id:Hi_nekosan:20180702140833j:plain

青が美しい。コバルトブルーっていうの?

f:id:Hi_nekosan:20180702140926j:plain

イワカガミ。花弁が可愛らしいレースのスカートのよう。そして、撮り損ねたが、コマクサもちょこちょこ咲き始めていた。

f:id:Hi_nekosan:20180702140913j:plain

おおおっ!!!これも珍しい!!!

チョウノスケソウ!

イワウメに似ているけど、こちらはバラ科。高山植物って難しいなあ。

f:id:Hi_nekosan:20180702141101j:plain

こちらも久しぶり。ウルップソウ。花は下から上へ順に咲くので、もうピークね。

f:id:Hi_nekosan:20180702141230j:plain

オヤマノエンドウ、チョウノスケソウと、マイズルソウが咲きまくっている。

これが見られるのって、結構珍しいことなのよ。

f:id:Hi_nekosan:20180702141403j:plain

ここを過ぎたあたりから、雨が強くなってきた。

でも、ツクモグサはまだ見つからない。

情報によると、横岳の奥ノ院あたりにあったと聞いたので、

岩を渡り、はしごを登り、鎖をたぐりと、足元の植物を見分けながら進む。

 

探しているうちに。あれれ!

横岳山頂へ着いちまった!

f:id:Hi_nekosan:20180702141536j:plain

もうちょっと、先まで行って(探して)みよう、とのことで、雨の降る中、どんどこ進む。

すると、目の前には、赤岳展望荘が。

とんだところまで遊びに来ちゃったもんだわ!

このまま雨が強くなると、戻るのが大変になるので、残念ながら、ツクモグサを諦めてUターン。

ここからは冷たい雨で、手袋をはめている手先もかじかみだし、写真も撮れなかった。

ずぶぬれになって、硫黄岳山荘に戻る。(あれ?4,5年前のデジャブのような?ww)

急いで着替えをして、談話室で宴会。

今回同行したお姉さま方(60代~70代のすこぶる健脚レディース)は、恐ろしい程お酒が強い。夕飯前にビールと日本酒、ボトルワインをちゃんぽん(涙)

ほろ酔いのまま、夕飯へ流れる。

なんと、硫黄岳山荘、本日の夕飯は、餃子!!と白身魚黒酢餡かけ!!!

山の上で、こんなご馳走が食べられるなんて。嬉しいなあ~。そしてまた、お姉さま方と一緒に瓶ビールを乾杯。

f:id:Hi_nekosan:20180702142415j:plain

 

夜8時には就寝。

 

そして、ここから恐ろしいことが起こる。

 

夜、寝ていると、なんだか胸が苦しい。

むくっと起き上がって、トイレに向かう。

トイレ手前の玄関あたりで、ぐうっと伸びをした瞬間、

猛烈な吐き気に襲われた。うげーーーっ。

げーーーっ。こりゃあ、まぎれもない、高山病だわ。

今回、全く頭も痛くならなかったので楽勝だと思っていたのに(涙)。

とりあえず、トイレで用を済まし、気持ち悪いけど、吐くものも出ず。

布団に戻って、深~く深~く呼吸することを心掛けて眠ろうとするのだが。

トックントックンと、胸の動悸が収まらない。こんなのは、初めてだ。

 これ、寝ているうちに、心臓止まっちゃうんじゃないの?!

と、焦りつつ、

あー、部屋片づけてきたかなあ。現金の入ったポーチ投げ飛ばしてあるのよねえ。

など、私死ぬかも?!と頭の片隅で思いながらも、人間ってどうでもいいことを心配するのねえと感心しながら、いつの間にか眠りについた。

 

そして朝。

起きても尚、気持ち悪ーい ><。うへえっ。

こりゃあ、まんまと高山病であります。

原因は、そのときは気持ち悪すぎて全く頭になかったけど(下山してから気が付いた!!お、遅すぎる。)、「高山での、限度を超す飲酒!!」の外ない。ありえない。orz

ここ数年、高山病を考慮して、頂上では酒は控えるとにしていたんだけど、あまりに楽しくてついつい飲んでしまったのだ。あー。自業自得っ!!

 

気持ち悪すぎて、朝ご飯も喉を通らず、心配したお姉さま方が「果物くらいなら食べられるんじゃないの?!」と、デザートに出たグレープフルーツを差し出してくれた。

これを6切れ、グレープフルーツ1個を食べて、とりあえず下山。

帰りは、硫黄岳経由の北沢コースで美濃戸口まで降りる。

吐きそうになりながら、無心で降りる。

標高が2300m前後になると、大分体調も楽になった。

多少楽になったのはいいのだが、何せ、グレープフルーツ1個で身体を動かしている身。

放っておくとシャリバテになるので、アミノバイタルゼリーやら、ナッツやら、行動食を胃に無理やり詰め込む。

絶不調ながら、約5時間半(赤岳鉱泉、美濃戸山荘での休憩は、ほぼ記憶にない。)、無心で美濃戸口まで降り切った。

ほんとに(気持ち悪くて)死ぬかと思った。死にそうな割には、コースタイム通りだったことにも驚く。兎に角、早く下山したかったのだと思う(笑)。

 

美濃戸口からはタクシーで日帰り温泉に連れていってもらい、風呂でゆっくりしてから、茅野駅へ。

茅野駅でお土産を眺めていると、地元のオバチャンに「どこの山へ行ってきたの?!」と話しかけられる。そのついでに、このあたりで一番美味しいお蕎麦屋さんはどこですか?と質問返しをして、教えてもらった。

 

ここが美味しいんだって。

retty.me

 

オバチャンに勧められるまま、みんなでお蕎麦屋さんへ行ってみる。

一人はざるで、残りはみんなで鴨汁せいろを食べる。

んんんっ!!!

美味しーーーい!!!この、歯ごたえ、蕎麦の香り!う、うまい!

本日最初のまともなご飯はとっても美味しいよー。(T△T)

お蕎麦と、またビール(超、懲りない奴。というか酒豪たちに無理やり飲まされる。)で今回の山旅に乾杯する。

最後は一番年下の私が足を引っ張ってしまったので、姉さま方に低頭平身、お詫びをする。

辛そうでも頑張っているのが分かったから、黙って見守っていたのよ~。と、温かい言葉をかけていただく。いい人たちだな~。

また、どこかの山でご一緒しましょうね~。

 

今回は、ツクモグサを見ることがラスボス的な目標だったのだが、雨の中の探索では見つけることができなかった。

でも、代わりにこの時期はまだ咲かないはずの、チョウノスケソウやオヤマノエンドウ、ウルップソウ、イチヨウランを見ることができたのはとても幸運だった。

ツクモグサはまた来年の楽しみということにしたい。

 

後半、ぐっだぐだになってしまった。

以上。