BBAが一番苦手な家事は、アイロンがけ。
以前、コロンビアの登山帽に高温のアイロンを押し付けたところ、帽子の広いツバに、焼き鏝のごとく、アイロンの跡が付いてしまった。
付いてしまったというか、溶けてしまったというのが正しい。
溶けた繊維はアイロンの側にべったりとついて、冷えたら完全にアイロンの一部に成り代わってしまった。
という事件を昨年書いた気がする。
さっさと買い換えたらいいのだが、これという新しいアイロンも見つからず、それよりも他に買わねばならない物を優先していたら、あっという間に1年経ってしまった。
そんな、へんてこアイロンを使うのが面倒で、見ない振りをしていたら、
BBAのクローゼットにはアイロン待ちのぐしゃぐしゃのシャツたちが押し込められていき、揚句、着られるシャツ類が一切なくなってしまった。
もう限界。
仕方ないので、勇気を振り絞り、アイロンがけをした。
変な物体が付いてしまっているので、滑りは最悪。
アイロンというよりも、むしろ押し鏝のような感じで繊維を伸ばす。
長袖、半そで、Tシャツ、全部で20着以上はかけたんじゃないか。
21時に始めて、終わったのが23時半という手際の悪さ……。
とんだ焼き鏝修行であった。
早く使うのが楽しくなるようなアイロンを手に入れねばならん。