きのう、何してたかな。

猫好き、山好き、本好き、映画・ドラマ好き。トドメは食いしん坊OLの、平凡な記録です。

方針変更。

 

数日前に、亡き祖母の親友の小母さんがお亡くなりになった。

小母さんは、大河ドラマや朝ドラに度々登場する華麗なる一族出身であり、スーパーお嬢様伝説は数知れず、物語を地で生きているような人だった。うちの祖母とは師範学校で一緒だった。気が合ってすぐ親友になったようだ。

ただ、お嬢様と言えど、戦争はどんな人たちをも不幸にさせるもので、結婚してすぐ、戦火で夫と子供を失ったそうだ。

それ以降はずっと独り身(可愛いから恋人は次々いたみたいだけど)を貫いていたが、上場企業を定年まで勤め上げたので、定年後は悠々自適な老後を送っておられた。

80代でふらっと世界一周旅行にでかけたり、二十歳になった私にマチュピチュの民族衣装をお土産にしてくれるなど、ぶっ飛んでいたお嬢様お婆ちゃんだった。頭も良かったので、俳句に短歌、唄にピアノにどれもプロ級に上手く、日々を謳歌しているようだった。

この小母さんが、BBAにとっては「独り身のお手本」であり、「まあ、〇〇小母さんが一人でもあんなに楽しそうだからいいかも」といつも思っていた。

ただ、小母さん、うちの亡き祖母と同じ年ということは100歳を超えておりまして。

姉妹や友達は既に全員あの世へ逝っているし、面倒を見てくれている甥っ子さんやうちの母も70歳を超え、みんながみんな、精一杯生きながらえている者ばかりなので、今回の葬儀はなかなか体力的にも大変だったようだ。(母からも「泣きそう!!」とメールが来ていた(笑)。)

子供がいないと、あんまり長生きするもんじゃないね。周囲が大変な思いをするから。

小母さんのように、甥っ子さんやうちの母のような面倒見の良い人たちが周囲にいたらいいけども、そうでない場合は、やっぱり誰かは側にいた方がいいなぁ。

結婚しなくていいと思ってたけど、した方がいいかも。それか、少なくともパートナーとか。とりあえず、死後1週間、誰にも見つけられない孤独死だけは、避けたいと思う旅立ちの日であった。