きのう、何してたかな。

猫好き、山好き、本好き、映画・ドラマ好き。トドメは食いしん坊OLの、平凡な記録です。

週末記。

 

土曜日。

久々の編み物教室。

亀の子進行で、順調に進む。私がこれを編んでいる間、周りの猛者たちは、数着のニットを編み終えている。ここでも落ちこぼれは健在。

 

夜はひたすらオリンピックと韓国ドラマ。

韓国ドラマは購入したDVDの動作確認。のために「クリスマスに雪は降るの?」を見ている。このドラマ、8、9年前の当時も面白いと思ったのだけど、子役の演技や醸し出す魅力が、他のドラマよりも遥かに超えている。だって、ナム・ジヒョンにキム・スヒョンに、ソン・ジュンギだよ?!今主演を張ってる3人が、普通に子役で演技しているからね。見ていた当時も、「この子(スヒョン君)、綺麗なイケメンて顔じゃないのに、すごく惹きつけられる。魅力あるわー!」と思ってたけど、やっぱりBBAの気のせいじゃなかったわ(笑)!

このドラマ、内容も良く、そしてキャストも優秀で、見た目も綺麗なのに、日本では特別良い評価があんまり聞かないのはどうしてだろう?と思っていたのだけど、今回見ていてなんとなくわかった。視聴者を想像させる、行間が多いから。セリフの中、表情や仕草の中、しっかり見ていないと逃してしまう大事なシーンが多いからかもしれない。流し見には向かないドラマだからかな。

今の日本のドラマとか映画もそうだけど、あまり行間を作らない、見たまま、聞いたままの分かりやすい作品が定番(受ける)となっているので、そういうスタイルが好きな人にはあまり響かないのかもしれない。でも、想像力って大事だと思うけど…。

 

日曜日。

同町内に住む元同期から「旦那に子供の子守りを押し付けることに成功した。だから映画に行こう」と、「早朝」に連絡が入る。BBAは昨日のオリンピックとドラマ視聴で夢の中だったが、この連絡で叩き起こされた。お母さんって、早朝からお洗濯もして、家族の朝食作りもして、早起きしなくちゃ家族の生活が回らないのよね。ほんとうに偉いと思う。偉いので、BBAは「母」の前では絶対服従なのである。

昼過ぎに待ち合わせる予定で、たらたらとサンジャポなど見ながら支度をしていたら、また彼女から、「予想より早く(子を)託すことに成功。今からGO」と直ちに出動命令が。慌てて午前中から映画館へ行く。

軽くランチをしてから、上映時間のタイミングが合いそうな映画を物色して、決める。

今回の映画は、「今夜、ロマンス劇場で」。

綾瀬はるかちゃんと、坂口健太郎君主演の映画。

予備知識なしで臨んだが、なかなか良い映画でした。

ストーリーも良くて、たしか、オリジナル作品だと聞いたが、それも良いと思った。

ロマンス「劇場」というだけあり、製作陣の「映画」へ込められた愛がそこかしこに散りばめられており、その信号に気付く度に温かい気持ちになれた。例えば、坂口君の演じる役は「牧野」で、たぶん、日本映画の父と呼ばれたマキノ省三からいただいているのではないかな。ロマンス劇場で上映中の映画も名作中の名作「カサブランカ」(イングリット・バーグマン、美しや~。)。また、北村一輝演ずる大スター俊藤竜之介も元日活プロデューサーの俊藤浩滋富司純子のお父さん)から取られたのかなあ。それに、北村一輝のオーバー気味の大御所演技も、「蒲田行進曲」の銀ちゃんを彷彿とさせる。内容も、モノクロのお姫さまが「ローマの休日」のアン王女のように見えるし、3人の獣の従者が「オズの魔法使い」でも、「狸御殿」のようにも取れるし(竹中直人をこんなに贅沢に使うなんて!!)。この映画は特に、脇役の力が冴えていると思った。柄本明北村一輝は、スクリーンに出てくるだけで異彩を放っていた。輝きが違う。大きいスクリーンに耐えられる映画人ってほんのわずかなんだと思った。1シーンだけしか出演がないにも関わらずの、竹中直人も然り。そして何より、加藤剛!!!GOGO加藤剛!である。大岡越前といえば、ハンサム知的俳優・加藤剛!!BBAは子供の頃からの憧れの君である。

ラストで流したBBAの涙は、加藤剛へ向けられた涙と言っても過言ではない。(加藤剛さん、大分お痩せになられていて、かなり心配になった。どうかどうか、いつまでもお元気でいてくだされ~T  T)

主演の坂口くんについては、BBAは韓国俳優的な顔の彼はとても好みだし、(私だけかもしれないが、部分的にユチョンと共通するものを感じる)、演技もそこそこ好きなのだけど、今回の作品は結構、演技派の脇に食われていたような気がした。まだ若いし、のびしろもあるだろうし、これからだと思う!役者道を精進してほしい。ただ、最後に加藤剛が出てきたとき、「ああ、キャスティングは坂口君で正解だったわ(笑)」と納得した。定石通りに行かないラスト、ストーリーの着地も良かった。

綾瀬はるかちゃんは貫禄と安定感もあって、いつも通りの合格!というところだろうか。とにかく、映画が大好きな人たちへ映画を愛する人たちが贈った作品なのだと受け止めた。