元行方不明者と会ったとき。
上野のあたりをうろうろして、
国立西洋美術館を通りかかったついでにロダンの地獄の門を一緒に眺めていたら。
元不明者が、
ねえ、彫刻を見て、衝撃を受けたことってある?
大抵は、質感がなめらかだったり柔らかかったり、力強いとか、そういう印象しか受けないものでしょ。
でも、「透明感」を感じた作品があったんだよ!
と、とある彫刻作品をスマホで見せてくれて、
私は腰を抜かしそうなくらい、驚いてしまった。
その作品とは。
これ!!!
グーグル先生より拝借。
凄くない?!!!
大理石彫刻なんですけど!
見た瞬間、ぞぞぞぞーっと鳥肌が立ってしまった。
イタリアの彫刻家、Giovanni Strazza (ジョヴァンニ・ストラーツァ)の「The Vriled Virgin」ヴェールを被ったマリア。
オックスフォードの文献を読むと、ヴェールを被っているのには、その時代の複雑な政治的背景を意図しているようで。
この、ヴェールの質感、透明感!凄すぎる!!
ヴェールなんて、そのまま掬い上げられそうなのに。でも、大理石。
当時は有名な彫刻家として活躍していたそうだけど、現在となっては、ロダンやミケランジェロなどの超有名彫刻家たちに押され、さほど知られていないようだ。勿体ない!!!
元不明者も、ヨーロッパで科学者をしている弟(これまた天才なんだ)がミラノで見て、メールしてきて驚いたらしい。
これはぜひ、冥土の土産に実物を見ておこう!!と思うので、
元不明者と二人、50歳になったら半世紀頑張ったな記念に、
ヨーロッパに芸術鑑賞ツアーをしに行こう!と約束をした。
これを楽しみに、頑張って働く!オバサン働く!