きのう、何してたかな。

猫好き、山好き、本好き、映画・ドラマ好き。トドメは食いしん坊OLの、平凡な記録です。

友人に会う

 

2年ぶりくらいに大学の同期と会った。

相変わらず何も変わっていないので、会っていなかった2年のブランクを全く感じさせなかった。

 

友人は、有名私立中高校の教師だったのだが、結婚し、旦那さんのお義父さんとの同居を期に、教師を辞めている。体調の悪いお義父さんのお世話をするため。介護のために30半ばから家に入るって、今時こんな嫁いるだろうか。偉すぎる。

彼女はとても魅力に溢れている子で、北海道の大自然でのびのびと育っているためか、素朴で、容姿も色白で、細くて美しい。(と書くと、線の細そうなお嬢様にきこえるが、実際はタバコも酒も豪快に飲み、男にもモテて、運動も得意な男らしい女なのだ)

それに大学時代の勉強は、「とりあえず答えを覚える」、「とりあえず、公式一気に暗記」、「とりあえず過去問を一気に解く」など、私がやっていた「とりあえず系」愚行には一切手を染めず、「完璧に解るまで、納得するまでは進まない」という意志の強い持ち主で、ほんとに納得するまで進まなかったためか、留年していた。

でも私のゼミ坦の教授や他の教授も、彼女のことを「彼女はほんとうは頭がとても良いし、真に内容を理解をしている」と彼女の人間性を理解し、高評価していた。4年でとりあえず無理やり卒業した私、6年も大学に居残ったけど、全科目オール優を取って卒業した友人。どちらが人として賢いか、正しいのか、一目瞭然。分かる人には分かるのだよね。

真面目で不器用だけど、物事の本質をちゃんと捉えている。なので、私は昔も今も、とても尊敬している人のひとり。

 

そんな彼女に教わる生徒はほんとに幸せ者だな~と思っていたが、やっぱり学校でもとても人気があったようだ。不良やはみ出し者には特に人気だったようで。

まさに、生徒諸君のなっきーのような子だった。

 

また先生に戻る気はないのかと聞いたら、

「今はお義父さんのこともあるし、教師は聖職と言われるだけあって、人生すべてを懸けるくらいの覚悟がなきゃやってはいけないと思う。結婚もしないで、独身を貫き通す覚悟で向き合わないといけない、片手間には絶対できないので自分には無理だと分かった」

と言っていた。ほんとに真面目。

彼女の素養を思うともったいない気もするけど、真理だね。