きのう、何してたかな。

猫好き、山好き、本好き、映画・ドラマ好き。トドメは食いしん坊OLの、平凡な記録です。

コーヒーのお話⑦

コーヒーの産地の特徴の続き。

 (正直、書いていて飽きてきているのだがww、中途半端なので全部書いてしまおう)

 

★太平洋・オセアニア

 

☆ハワイ

 ハワイコーヒーの全生産量の約半分が、ハワイ島コナ地区で栽培されている。その中でハワイ州の法律で、次の5規格に合格した生豆がコナコーヒーとして流通することができる。コナ以外でもハワイ島カウ一地区やマウイ島オアフ島、カウアイ島等のハワイ州内の地名を冠として流通する為にも、PRIME以上の規格に合格する必要がある。

 1.EXTRA FANCY(エキストラ・ファンシー)

 生豆300g当たり、完全欠点豆が8欠点まで。SCREEN19以上

 2.FANCY(ファンシー)

 生豆300g当たり、完全欠点豆が12欠点まで。SCREEN18以上

 3.No.1 

 生豆300g当たり、完全欠点豆が18欠点まで。SCREEN16以上

 4.SELECT(セレクト)

 欠点豆が5%以内(重量)。

 5.PRIME(プライム)

 欠点豆が15%以内(重量)。

 苦味が少なく、柔らかな酸味と甘い香りが特徴。

 

★アジア

 

☆イエメン

 イエメンの輸出を実効的に統括している機関はないため、共通した輸出規格はない。輸出される品質も輸出業者により異なる。一般的な傾向として、スクリーン14から16のサイズのものが多い。下記の産地呼称が広く知られている。

バニ・マタル(首都サナアの西南)

ハラーズ(首都サナアの西南、ハラーズ産地)

イスマイリ(ハラーズの西方)

また、イエメンコーヒーを総称して、モカマタリと呼ばれることもあるが、これはバニ・マタルのモカという意味で、正しい呼び方とはいえない。

花のような芳醇な香りとフルーツのような酸味が特徴。

 

☆インド

 水洗式コーヒーはアラビカプランテーション、ロブスタパーチメントと呼ばれ、非水洗式コーヒーはアラビカチェリー、ロブスタチェリーと呼ばれる。等級は以下の通り。

 ◎アラビカ

 ・プランテーション A 6.65mm

     〃     B 6.00mm

     〃     C 5.50mm

     〃     PB ピーベリー

 ・チェリー     AB 6.00mm

     〃     C 5.50mm

     〃     PB ピーベリー

 味は、軽やかな酸味とコク、穏やかな風味が特徴。

 ◎ロブスタ

 ・パーチメント   AB 6.00mm

     〃     C 5.50mm

     〃     PB ピーベリー

 ・チェリー     AB 6.00mm

     〃     C 5.50mm

     〃     PB ピーベリー

  すっきりとした苦味と特有の香ばしさが特徴。

 

インドネシア

 等級は欠点数で分類される。

  グレード1:最大11

 グレード2:12-25

 グレード3:26-44

 グレード4:45ー60

 グレード5:61ー80

 グレード6:81ー150

 グレード7:151ー225

 また、国としてのサイズによる規定はないが、ジャワ島の国営農園のアラビカおよびロブスタにはそれぞれのサイズ分類がある。また、民間農園においては、一般的にウォッシュドロブスタ(WID)についてサイズ分類がある。

XまたはL:6.5mm以上

M:6.0~6.5mm

S:5.0~6.0mm

アラビカは、苦味とコクが強く上品な味わい。

ロブスタ種は、ウーロン茶のようなコクと酸味のある味が特徴。

 

ベトナム

 ベトナム産コーヒーの輸出規格については、ベトナム国の定めたTCVN4193(2005年発布)が存在するが、現在の商取引においては、買い手・売り手の相対での条件設定に基づいて取引が行われている。

 甘い香りで、強い苦味を有するのが特徴。

★アフリカ

 ☆エチオピア

 エチオピアで生産されるのはアラビカ種のみで、ナチュラルとウォッシュドがあり、それぞれ300gあたりの欠点数により等級が分類される。

      欠点数

グレード1:0~3

グレード2:4~12

グレード3:13~25

グレード4:26~46

グレード5:47~75

これ以下のグレードは輸出が禁止されている。主要な等級はグレード2のウォッシュド、グレード4または5のナチュラルである。

 ◎産地呼称

 シダモ

 イルガチェフ(シダモ地域の一部で、高品質のコーヒーの産地として知られている)

 ジンマ

 ハラー

 レケンプティ

 例:シダモグレード2(シダモ地域産ウォッシュドコーヒーのグレード2)

   ジマグレード5(ジマ地域産ナチュラルコーヒーのグレード5)

 フルーティーな香りと酸味が強いのが特徴。

 

☆ケニア

 品質は豆のサイズで、等級は欠点数により分類される。

 AA:スクリーン17/18

 AB:スクリーン15/16

 C:スクリーン14/15

 E:エレファントビーン、スクリーン18/20より大きい

 T:グレードCから分別された欠け豆、欠点のある破片豆

 UG:その他公式グレードに当てはまらないもの

カップ品質は大きく6段階に分類され、Fine、Good、Fair to Good、 FAQ、 Fair、 Poor to Fairに分類される。

 濃厚なコクと力強いフレーバー、甘味と酸味の切れが良いのが特徴。

 

タンザニア

 品質は豆のサイズで、等級は欠点数により分類される。

 品質

 AA:スクリーン18が90%以上、17が8~10%、15以下が2%以下

 A:スクリーン15/16が90%以上、14以下が2%以下

 B:スクリーン15/16が90%以上

 PB:ピーベリーのスクリーン14以上が95%以上、

 フラットビーン5%以下

 その他、AF、TT、TおよびFと呼ばれる、選別時に風圧で除去された軽量豆が存在する。

 等級

 FAQ(fair average quality):欠点許容範囲 数量換算15%。重量換算5%

 UG(under grade):重量換算で完全豆10%以上、夾雑物2%以下

 するどい酸味とコク。グレープフルーツやライムなどの柑橘系のような香りと渋みを持つのが特徴。

 

以上で、主要生産国別の品質、等級についての記述はお終い。はー、長かった~。

次回は、コーヒーの加工処理について。