先日の本の悩みからの続き。
『富士日記(下)』か、『犬が星見た』か、どちらを先に読むか、未だに決めかねている。とりあえず、下巻をamazonの中古屋さんで購入した。
届くまでの間、とりあえず母文庫から失敬した内田百閒『阿呆の鳥飼』を読んで繋いでいる。
全話、百閒先生の飼っていた鳥に纏わるお話。鳥愛に溢れている。
20年以上、猫と一緒に暮らしていた私としては、しょっちゅう我が猫たちが仕留めた鳥さん達のことを思い出さずにはいられない。
毎回、落鳥しては涙している百閒先生に、申し訳ない気持ちになる。
頭の隅に罪悪感を抱えながら読んでいたものの、読み進めていくうちに、私の中にも鳥への愛が移っていることに気づく。鳥、可愛いかも。飼いたいかも。
いやいやしかし、やっぱり将来は再び猫を飼うつもりなので、飼うことはできない。
でも、実は百閒先生は猫も飼っていたこともある。猫好きも鳥好きも犬好きも、突き詰めれば動物好き。どれも一緒ということなのかなぁ。