キンキンに冷やしたプラムを齧る。
昨年からプラムの甘酸っぱい美味しさに嵌ってしまい、プラム好きは現在に至る。
齧る瞬間、下の奥歯にちくっと痛みを感じた。
さっそくグーグル先生に聞いてみると、一瞬の痛みは「歯槽膿漏」だそうだ。
慌てて歯磨きをしてみると、やっぱり下の歯の歯茎辺りにブラシが当たると痛い。
ひぇええええ。
「歯槽膿漏」すなわち、老化現象。orz
老化。
嫌な言葉だ。
日々、人は死に向かって一歩一歩進んでいて、病気をしたり、怪我をしたりと「一種の老化ですね」という、もはや抗うことのできない呪文をたくさんかけられていくのだろう。
私もこのまま歯槽膿漏が悪化して、歯がむき出しになっちゃって、そのうち歯が抜け落ちて、入れ歯とかになっちゃうのかな、それでもって、ばい菌が脳に入っちゃったりして、死んじゃうんだわ、と勝手な妄想が妄想を生み、
「歯槽膿漏で死んじゃうなんて、なんて可哀想なんだ私!」と、とても悲しく、涙が出そうになった(出てないけど)。
入れ歯にするべきか、インプラントにするべきか。
ああ、お金がかかるなあと、鏡の前で例の歯をじっくり見ていたら、
あ。
歯に穴が。
歯槽膿漏でなく、虫歯だった。
私の悲しみ時間(約10分)を返してくれ。とんだ妄想事故である。