週末、房総の里山をハイキングしてきた。
なぜに房総の山が多いかというと、この時期日帰り可能な山で、雪がなくて気軽に登れるのが房総、、、というのが一番の理由だから。
本日は、ツアーに一人参加。
キャンセルがあり、なんと6人ぽっきり。少人数登山は嬉しいな!
バスで富津のマザー牧場で下車。
そこから車道歩きをしばらくする。
車道から林道に入り、鳥居崎(320m)へ。
そこから林の中を進むと、
歌川広重の『不二三十六景』の舞台となった大杉に。
昔はここから富士山が望めたらしいが、今は杉だらけの密林に。展望は、、、ゼーロー。
当時はこんな景色?!
↑この絵が、広重の『不二三十六景』
杉…、植え過ぎよね。
あと両脇のアオキの成長力の凄いこと凄いこと。
日照に恵まれなくても繁殖力が強いんだなあ。
そこからまた進んで国土地理院の測地観測所入り口に。
展望もよろし。
敷地の中を突っ切って、車道に出る。
しばらく歩くと、春日神社を得て春日峰(352.3m)。
20分ほど歩き、神野寺を見学&お参り。
神野寺は、房総三山の一つで、信仰と伝説の山として知られる鹿野山上に建つ真言宗智山派の古刹。寺伝では聖徳太子によって創建されたといわれている。杉木立に囲まれた境内には仁王門、本堂、経堂、六角堂、鐘楼堂、五重の石塔などがあり、運慶、左甚五郎の作といわれる彫刻や国の重要文化財である表門など、由緒ある寺として知られているそうだ。
神野寺を後にして、白鳥峰へ。
白鳥神社。(379m)
鹿野山カントリークラブというゴルフ場の中にある。まあ先に居たのは神社だよね。
向いの九十九谷展望公園でランチ。家から作ってきたサンドウィッチをぱくつく。
昔、新日鉄の保養所だった白渓山荘を通り、再び林道に入る。
草ボーボーの中、芭蕉の句碑を見る。
江戸時代に造られたものだそうだ。
「梅が香にのっと日の出る山路哉」
芭蕉最後の春、『炭俵』の冒頭を飾った名句だそう。
そこから秋元城跡を目指し、林道を降りていく。
途中に、秋元浅間。
立派な椎の木に囲まれた、小さい社がひとつ。
さらに、城跡まで下りていく。
この下山道がなかなかくせもの。虎ロープもあり。
城跡の千畳敷まで下りてくると、先ほどまでいた山が後ろに見える。一気に下りてきたな。
ちなみに、秋元城とは、別名小糸城あるいは青鬼城とも呼ばれていた城。
房総で勢力争いをしていた里見義豊が、永正年間に臣下の秋元兵部少輔義正に命じて築かせたといわれている。しかし、義正の子、義久の時代に、北条軍によって攻められ、義久の死とともに落城したと伝えられている。
天守閣のある城とは違い、自然地形を削って平らにした曲輪や曲輪の縁辺に設けられた土手状の土塁、尾根筋を遮断した掘削などの跡がうかがえ、戦国時代の山城の姿を想像させてくれる。
その後、10分歩いて下山。お迎えのバスに乗って東京へ帰った。
低山の里山歩きは、歴史や風土の勉強になるので面白い。
あと、植物についての知識も増えるので楽しい。
今回は、三つ又と桜の花にもお目見えできた。
三つ又。ほんとうに枝が三つ又になっている。
桜。すっかり春ね。
本日もよき山日和でした。