久しぶりに、何もしない日。
暇なので、お散歩をする。
数日後に実家に帰るので、お土産に有名な魚屋さんの粕漬けでも買おうかなと、
てくてく歩いていく。
はて。
お店があるはずの場所に、お店がなくなっていた。
移転したのかしら。がっかりだ。
仕方がないので、そのお店の近くにある、自然食屋さんで美味しそうなものを物色する。
people treeのチョコレートと、ひきわり納豆、コーヒーを買う。
店を出て、てくてく歩いて、更に歩いて、
以前から行ってみたいと思っていた喫茶店(結構人ミルクホール)に辿り着く。
こちら、おひとり様入店で、かつ、おしゃべり禁止なお店。
ちょっとドキドキして、チーズケーキとコーヒーをオーダーする。
周りのお客さんをこっそり見回すと、みなさん静かに、読書や書き物をしている様子。
なんで、他人の読書している姿は素敵に見えるのかしら。
猫さんもカバンに入れていた本をそーっと、泥棒気分で取り出してみる。
そして、みなさんを真似して、静かに、読む。
米原万里さんの「ガセネッタ&シモネッタ」。
タイトルが、あんまりお店にそぐわなそうだけど、いい本デスヨ。
言語学を専攻する人があまり文学を読んでいないという話題の中、「言葉を愛するのなら、言葉の博物館である文学も愛してほしい」と語っているのだが、
「文学が言葉の博物館」なんて、
なんてなんて素敵なことを言うのでしょう~、と感激してしまう。
やってきたチーズケーキとコーヒーをゆっくり頂いて、キリが良いところまで読書をして、お店を後にした。ケーキとコーヒーで1000円ぴったんこだった。
これも、極力お客とのお釣りのやり取り(騒音)を減らす店主さんの心がけなのでしょうか。チーズケーキはケーキ屋さんレベルの本格派。時間をかけてゆっくり淹れてくれる珈琲も、もちろん美味しかった。
帰ってから、自然食屋さんのコーヒーを淹れて飲んでみる。お初のメーカー。
エチオピアの森で育った↓という野生味までは、猫さんの舌では分からなかったのだが、猫さん好みの苦味が強めのお味で美味しかったよ。
きのうも、ほんじつも、ご馳走様でした。